2022.07.15
ーーーつづき
前回、出生地や入手経路が明らかでなくても登録票が交付される場合がある、と記述しましたが、その仕組みの一つに、動物達は成体になると年齢の判定が難しくなる、ということで、ペットショップ等の販売証明書で、規制前から日本にいたとごまかせば登録票が交付されてしまう事があるようです。
ある動物取扱業者に聞いたところ、前回書いたスローロリス等は、年齢を誤魔化して登録票を手に入れる手法がまかり通っていたようです。
もちろん書類の偽造ですから犯罪ですよね。
本来は購入したペットショップの仕入れ先から出生までを辿ると、はっきりと密輸入かどうかがわかるのですが、前回記述の通り「種の保存法」ではそこまで取り締まれないのが現実です。
さらに、今、国内でカワウソを飼われているオーナーさんの中には
「密輸だろうと関係ない、それよりカワウソの未来を考えよう」
と仰っている方が一部いらっしゃいますが、それでは動物達の密輸入は無くなりません。
カワウソだけではなく動物全体の未来を考えると、出生元や入手経路ははっきりさせるべきだと思います。
私が話したペットショップの方の中には、
「どこも密輸入の動物の売買で儲けているからやらないと損だろう」
と言っている方が複数いました。
このように、「儲かるから」と取引をする悪徳業者に、出生が明らかでないまま登録票が交付されてしまう限り、密輸業者はこれからもカワウソや他の動物の密輸を平気で続けるでしょう。
ひどい話です。
今のところ、私の調べた限りでは正規ルートのカワウソは見つかっていません。
もし本当にいらっしゃるのであれば、カワウソの絶滅を防ぐ為に、ぜひ力を合わせてご一緒に活動できれば、と思っています。
次回は国内ブリードについて書こうと思います。
The post コツメカワウソの登録票について② first appeared on コツメイト.